「全然眠れない」不眠の症状もある – 対策はある

不眠症の症状は、いくつかの種類に分類することができます。
そんな中でも、「全然眠れない」ような不眠症の症状は、滅多にありません。
人は、1週間も眠らなければ、脳に致命的な障害を与えます。それ以上眠らなければ、死に至るものです。

そこまではいかなくても、1日眠らなかっただけでも、思考力は極端に落ちます。様々な実験によって明らかにされていることですが、たった1日眠らなかっただけでも、脳は判断力・思考力が衰え、感情的に不安定さを増します。

睡眠不足でイライラしたり、頭がすっきりしないのは、人間の体としては当たり前の反応なのです。
しかし、以上の話からも、寝不足が長く続くことがあっても、「全く眠れない」「一睡もできない」日が続くという事は、まずあり得ないという事が分かるはずです。

全く眠れない状態のまま数日過ごせば、幻覚や意識の混濁などが起こります。仕事や通常の生活を送ることは、まず困難なはずです。
それでも、不眠で悩んでいる方の中には「全く眠れなくて困っている」と訴える人たちも居ます。これは、一体どういった理由があるのでしょうか。

不眠症

「全然眠れない」原因はどこにある?

全然眠れないと訴える方の中に、意外にも多いのが、本人が「そう感じている」ケースです。真剣に悩んでいる方にこんな事を書くと、気分を害される方もいるかもしれません。
しかし、現実に「眠れない」と言っている方の中には、本当は眠れている方がいるのです。

本当は眠れている場合

もちろん、嘘をついているというわけではないのです。本人は、本当に眠れていないと感じているわけです。
実際には、ものすごく短い時間の睡眠を、途切れ途切れにしかとれていません。これでは、ほとんど眠った気がしないのも当然です。

この症状を持つ方の場合、入眠の時間が極端に遅く、いわゆる「寝つきが悪い」不眠症の典型的な例です。

眠れない事が不安の種となり、余計に脳を覚醒させてしまいます。そうした状態で布団に入っても、なかなか寝付くことができず、何度も何度も目が醒めてしまっているのです。
この状態では、眠れているようでほとんど眠れていないわけなので、本人は全く眠れていないと感じます。

朝から昼にかけて眠っている

夜間は全く眠れなかったけれど、朝や日中には眠ってしまうという方もいます。
この場合も、「全く眠れなかった」と訴える割には、実は日中にそれなりの睡眠時間を確保している場合がほとんどです。

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いずれの場合にしても、全く眠れていないわけではなくとも、ほとんど眠れていないのは確かです。要は本人の感じ方の問題とも言えます。
不眠の症状が「重度」に近いわけですから、何らかの対策を講じる必要性はあります。

特に、夜は眠れないのに昼間は眠れるという特異的な症状が認められる場合、体内時計が後進している、概日リズム睡眠障害の可能性が濃厚です。

深刻な場合は、睡眠薬(睡眠導入剤)の処方も

私自身も、ほとんど眠れないような不眠の症状に悩んでいた時期があります。上記のように、深刻な睡眠障害や、概日リズム睡眠障害に悩んでいる場合、一時的に睡眠導入剤を処方してもらうことも有効な手段です。

私自身は、睡眠薬を使用する事にはあまり前向きではありませんが、深刻な不眠症の場合、まずは「眠れる」という実感を持つことが大切です。
また、睡眠薬にはいくつかの種類があります。なるべく短時間しか作用しない「短時間作用型」の睡眠薬なら、成分自体はそこまで強いものではありません。

本来、睡眠薬自体は2週間程度でやめなければ癖になってしまいます。不眠症に悩むほとんどの方が、不眠症についての知識を持ち合わせていないため、病院から処方された薬に頼りきりになってしまう傾向があります。

必ず、睡眠薬はあくまでも「一時的なもの」として考え、根本的な不眠解消法を実践するように心がけましょう。

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