仕事中の「激しい睡魔」の原因 -解消方法はある?
仕事などの眠ってはいけない大切な場面で強烈な睡魔に襲われる。決して単調な仕事でもないし、睡眠は充分に取ったはずなのに、眠くなる。
日常生活にさえ支障が出る眠気。このような症状でお困りの方はいませんか?
それは過眠症や自律神経失調症の疑いがあります。
過眠症、自律神経失調症とは?
過眠症とは、眠ってはいけない場面で居眠りしてしまったり、眠りから醒めたあとも起きるのがつらく、頻繁に睡魔が襲ってくる症状で、記憶障害や不安感、気力の減退などを引き起こすケースもある睡眠障害です。
突然眠りこんでしまうナルコレプシーという睡眠障害は、10代半ばから30歳代くらいまでの間に発症し、約1000人に1人という高い割合の患者さんもいのです。
単に眠いというものではなく、突然倒れたように眠ってしまうため、周囲を驚かせることもしばしばあるそうです。
このように、ナルコレプシーは眠り病とも言われますが、夜間にぐっすり眠ることができているというわけではありません。
夜間の睡眠も充分に取ることができず、慢性的な眠気を感じています。
一方、自律神経失調症とは、体を働かせる自律神経のバランスが乱れるために起こる体の不調のことです。
自律神経とは血管、リンパ腺、内臓など自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことであり、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経である。
出展:Wikipedia
自律神経とは、汗をかいたり、心臓を動かしたりと自分ではコントロールできない神経のことで、『交感神経』と『副交感神経』の2つに分類されます。
この2つのバランスが崩れると、慢性的な体のだるさ、疲労感、食欲不振、感情不安定や集中力欠如、不眠症などのさまざまな症状が出ます。
睡魔に打ち勝つために
過眠症や自律神経失調症は、専門医のもとで正しい治療を受ける必要があります。
ナルコレプシーの場合、専門医によるカウンセリングによってこの病気を理解してもらうことから始まります。自律神経失調症では、うつ病の薬や睡眠薬などの薬物療法を行う場合もあります。
なお、ナルコレプシーには昼寝が効果的な場合もあり、睡眠時間を含めて生活のリズムを取り戻していくことが必要です。
自律神経失調症の場合、自律神経失調症は内科の検査では原因が見つけにくく、正しく診断される可能性が低いのが現状ですので、心当たりのある方は、心療内科など、専門の医療機関を受診されることをおすすめします。
自律神経失調症の原因には、夜更かしや夜間勤務など、生活のリズムが乱れたライフスタイルを送るなど、仕事や私生活上の過度なストレスが関係している場合があります。
こうした生活を送っているという方は、過眠の対策として、ご自身でも改善のための工夫をすることができます。
まず、規則正しい生活習慣を心がけ、眠気を感じたら音楽やラジオを聴いたり、人との会話を楽しむ、意識して体を動かす、といったことです。
また、ストレスや疲労などが蓄積していないか注意を払い、健康管理を怠らないようにしましょう。
ストレスや不規則な生活は過眠症や自律神経失調症にとっては大敵なのです。