目覚ましでも起きれないのは睡眠障害?!病気の可能性も
朝起きれない事に悩む人は、若い方だけではありません。
仕事に行かなければいけないのに、目覚ましが鳴っても布団から出ることが難しかったり、中には目覚ましが鳴ったことにすら気付かないという方さえいます。
起きたくて目覚ましかけても起きれない(目覚まし時計3つ+iPhone)
— 垢移動しますよ? (@_yamada9_) 2015, 2月 3
なぜ気付かないのか目覚ましに…… 7個セットしたのに全く気付かない…… 起きて通知見ると「5(または10)分間鳴って止まりました」ってあるけど止まらなくていいよ…… 起きるまで鳴り続けなよ…… 絶望…… — ふらそ (@3tneFranc) 2013, 11月 25
いくらなんでも、こんなに起きれないのは何かがおかしいのではないか?そう考えるのも不思議ではありません。
起きれないのは睡眠障害?
病気なのかどうか、という線引きをするのは簡単なことではありません。
睡眠の場合、本人の生活習慣が大きく関わっていることがあります。明確な定義は難しいですが、その人自身の生活に問題がある場合(例えば夜遅くまでテレビを観たりしているなど)や、さらに、それを改善する気がないという場合は、病気というより本人の意識的な責任が大きいでしょう。
しかし、本人は真面目に生活習慣を改善しようと努力している。それでも朝や日中に酷い眠気に襲われる場合や、全く起きれない場合。睡眠のリズムが改善されないという場合は、睡眠障害の可能性が十分に考えられます。
睡眠障害はいくつもの症状があるため、ここで「起きれない原因はこれ」だと言うことは難しいですが、日中に酷い眠気に襲われたり、明け方の目覚まし時計の音にも全く気がつかないという場合は、深刻な「過眠症」が疑われます。
過眠症は、睡眠障害の中でも「眠りすぎてしまう症状」に挙げられる症状です。
具体的には、いくつかの病気が挙げられます。その種類を見てみましょう。
「過眠症」の具体的な症状とは
病的な症状として有名なものに、「ナルコレプシー」や「睡眠時無呼吸症候群」といった病気があります。日中に、まるで気絶するように眠ってしまう症状です。
近年では、運転中にこうした症状を引き起こし、大事故に繋がった事例がニュースでも報道され、注目されることが増えてきました。
夜に寝ようと努力しても全く眠れない。朝や日中は体がだるく、気分も憂うつ感やイライラを強く感じるという場合、体内時計がずれてしまっている「概日リズム睡眠障害」の症状が強く疑われます。
生活習慣や、睡眠のリズムが不規則な方に多く見られる症状です。
→ 概日リズム睡眠障害 – 仕事や学校で起きれない本当の理由
精神的な病の可能性も
起きれない・朝が辛いという症状には、うつ病などの「精神的な病」が隠れている場合も多くあります。特に、秋から冬にかけて起こる、強い眠気や食欲の増加は「冬季うつ病」の可能性が濃厚と考えられます。
この症状は、冬だけに訪れる症状ではありません。
うつ病などの気分障害の患者さんは、多くの場合、過眠症や不眠症など、睡眠障害の病気を併発していることが多いのです。
本人がそうした症状に気付くことができるかどうか?は、非常に重要です。
精神的な原因が背景にある場合は、もちろん精神科や心療内科を受診することが大切です。気分の浮き沈みが激しいと気付いたら、早めに病院を受診するようにしましょう。